産業廃棄物許可取得の要件

産業廃棄物許可を取得するためには、以下の要件を満たす必要があります。この許可は、廃棄物の収集、運搬、処分を適正に行うために設けられた基準を満たしていることを確認するものです。

1. 講習会の修了

公益財団法人日本産業廃棄物処理振興センター（JWセンター）が実施する「産業廃棄物処理業の許可申請に関する講習会」を修了し、修了証を取得していることが必要です。

2. 経理的基礎の有無

事業を的確かつ継続して行うための財務的基盤が求められます。具体的には、以下が確認されます。

• 自己資本比率
• 直近3年間の経常利益の状況
• 納税実績

3. 適法かつ適切な事業計画

産業廃棄物の種類、予定運搬量、運搬先、運搬方法などを明確に記載した事業計画を整備し、業務遂行体制を確立している必要があります。

4. 運搬施設の確保

産業廃棄物の飛散・流出や悪臭が発生しないよう、適切な運搬車両や容器を保有していることが求められます。また、それらの使用権限を継続的に確保していることが必要です。

5. 欠格事由に該当しないこと

申請者やその関係者が以下に該当しないことが必要です。

• 過去に廃棄物処理法違反の経歴がある
• 暴力団関係者である
• その他法令で定められた欠格事由に該当する

6. 法令遵守の実績

申請者がこれまでに法令を遵守して事業を行っている実績があることが必要です。違反歴がある場合、許可取得が難しくなる可能性があります。

7. その他の条件

各自治体によって追加条件が設けられる場合があります。詳細は申請先の自治体に確認してください。

これらの要件を満たすことで、産業廃棄物許可の取得が可能になります。申請手続きには十分な準備と早めの対応が求められます。